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越女詞五首
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12 越女詞五首

 金陵(南京)の渡津から70km前後いったところに潤州(江蘇省鎮江市)の渡津がある。ここから大運河が南方向、呉越に伸びる。李白は平江(江蘇省蘇州市)に立ち寄った。ここは春秋時代の呉の都城があった地である。

李白12 越女詞



越女詞 

李白12越女詞の修正補完 
其一
長干呉兒女,眉目麗新月。
屐上足如霜,不着鴉頭襪。


長干の街に住む呉の娘らは、眉と目が星や月よりもなまめかしい。
木靴のうえの足は霜のように白く、足袋をはかなくてもうす絹をつけように素足が美しい。


越女詞 えつじょし

越女の詞うた
越 現浙江省方面。戦国時代越の国があった。


長干呉兒女ちょうかんのごじのむすめ
長干の色街に住む呉の娘らは
○長干 江蘇省南京の南にある町。水運によって開けた町で、色町もあった。そのことを指す。○呉児 呉は今の江蘇省一帯。児は、大都会のあか抜けている雰囲気を示す。江戸吉原の芸妓にあたる。

眉目艶新月 びもくしんげつよりえんなり
眉と目が新月よりもなまめかしい。

屐上足如霜 げきじょうあししものごとく
木靴のうえの足は霜のように白く
○履 木靴に下駄の歯
をつけたようなもの。女用は先が丸く、男用は角だった。

不着鴉頭襪 あとうのべつをつけず
もう鴉頭の足袋を履いていなくてもうす絹をつけように素足が美しい。
○鴉頭襪 あとうべつ 襪はくつした。纏足用に巻きつけた靴下のようなもの。女の子は4,5歳になると纏足をした。黒い帯状のものを巻きつけて大きくならないようにしたもの。カラスの首から頭のほっそりと引き締まったラインのことを指す。足が小さいほど身売りの値段に差がついた。古来南京の色町では行われていたが、流行先進地であった端を発し、晩唐以降大流行した。清朝から禁止令が出ても構わず、続けられて現中国まで実在した。


韻 月、襪。

長干の呉児のむすめ、眉目 新月より艶やかなり
屐上げきじょうの足 霜の如く、鴉頭あとうの襪べつを着けず


其二
呉兒多白皙,好爲蕩舟劇。
賣眼擲春心,折花調行客。


呉の女どもは色白が多く、好んで舟をゆさぶるあそびをする。
色目をつかって、もえたつ春の心をなげつけ、花を折りとって旅人をからかう。


呉兒多白皙,好爲蕩舟劇。 ごじ おおくは はくせき、このんでとうしゅうのたわむれをなす

呉の娘女らは色白が多く、好んで舟をゆさぶるあそびをする。
〇日哲 皮膚の白いこと。○蕩舟 舟をゆさぶってひきつける。○劇 たわむれ。誘い込む。

賣眼擲春心,折花調行客。 めをうってしゅんしんをなげうち、はなをおって こうかくをちょうす
色目をつかって、もえたつ春の心をなげつけその気にさせ、花を折りとって旅人をからかう。
○売眼 色目をつかう、ウィンクする。○擲 なげつける。○春心 色好みの心。○調 からかう。「ちょっと寄って遊んでいかない?」とウィンクしたり、花を折って投げつけたり、色町での誘い。これだけの短い句の中で見事に表現している。

越女の詞 其の二
呉児 多くは白皙はくせき、好んで 蕩舟の劇たわむれを為す
眼を売って 春心を擲なげうち、花を折って 行客こうかくを調す

 

其三
耶溪採蓮女,見客棹歌囘。
笑入荷花去,佯羞不出來。

若耶渓でハスの実をつむむすめたちは、旅人を見ると舟歌を唄いながらあちらへこいで遠ざかる。
にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうなふりをして出て来ない。

耶溪採蓮女,見客棹歌囘。
若耶渓でハスの実をつむむすめたちは、旅人を見ると舟歌を唄いながらあちらへこいで遠ざかる。
○耶渓 やけい 若耶渓の略。浙江省紹興の南を流れている川。○採蓮 さいれん ハスの実をつみとる。○客 たびびと。 ○棹歌 たくか 舟うた。○囘 かえる。巡るだと行ったり来たりすることになる。
李白11 採蓮曲 がある。


笑入荷花去,佯羞不出來。
にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうなふりをして出て来ない。
○荷花 かか ハスの花。○佯羞 いつわりはじて はずかしそうにする。

韻 囘、來。

耶渓 採蓮の女、客を見て 棹歌して回かえる
笑って荷花に入って去り、佯いつわり羞はじて 出で来らず




其四
東陽素足女,會稽素舸郎。
相看月未墮,白地斷肝腸。

東陽地元の素足の女(むすめ),會稽山のふもとに住むのこぶねの男。
たがいに顔を見合わせているけれど、月がまだ沈まないので、切なくやりきれない気持ちになっている。

東陽素足女,會稽素舸郎。
東陽地元の素足の女(むすめ),會稽山のふもとに住むのこぶねの男。
○東陽 浙江省東陽県。 ○會稽 會稽山・會稽山脈の南方方面麓地方。  ○素舸 小舟。

相看月未墮,白地斷肝腸。
たがいに顔を見合わせているけれど、月がまだ沈まないので、わけもなく切なくやりきれない気持ちになっている。
○白地 切なくやりきれない気持ち。(月明かりに邪魔をされているので)  ○肝腸 はらわた。はらわたがちぎれそうになるぐらい苛立っている。男女の気持ちを詠うのに李白はよく使っている。

韻は、郎,腸。


東陽 素足の女,會稽 素舸の郎。
相看て 月未だ墮ちず,白地に肝腸を斷つ。


其五
鏡湖水如月,耶溪女似雪。
新妝蕩新波,光景兩奇絶。

鏡湖は水が月光のようにすみ,耶溪は女むすめが雪のように色白。
初々しい化粧姿はすがすがしい波間にうつる,その光景はどちらも比べがたく素晴らしい。

○鏡湖 浙江省會稽・山陰両県の境にある。 ○耶溪 若耶溪。採連曲と関連したしである。採連曲参照。 ○蕩新波 ゆれうごいて波が続いて広がる。(男女の営みを連想させる) ○奇絶 素晴らしいこと。珍しいこと。

韻は、月、雪、絶。

鏡湖 水 如月のごとく,耶溪 女 雪のごとし。
新妝 新波に蕩ゆらめき,光景 兩つながら奇?。





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