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顔延年(延之) 和謝監靈運 李白など後世に影響をあたえた詩人



和謝監靈運   顏延年
弱植慕端操,窘歩懼先迷。
寡立非擇方,刻意藉窮棲。
伊昔遘多幸,秉筆待兩閨。
雖慚丹攫施,未謂玄素葵。
われわれは年若いころから正しい操を守る道を慕ってきた、脇道を急いで進み正道を踏みはずすことがないようにと気づかったものだ。
そうして立身を志として方策とすることなどない「正しい道を択び求め善く官につかえる」ことができない性格なのである、ひたすら一人静かな隠棲することに心をむけていた。
かつて幸い多い時にめぐりあうことができて、筆をとって文帝と太子との二宮に仕えた(武帝に仕え、太子舎人となった)。
天子の御恩にむくいるに足らなかったことは、はずかしいことであるとはいえ、だからといって、「素が玄に」節操を変えるようなことはしなかったといえるのである。
(謝監靈運に和す)
弱植【じゃくち】にして端操【たんそう】を慕ひ,窘?【きんぽ】して先迷【せんめい】を懼【おそ】る。
立つこと寡【すくな】くして方【みち】を擇【えら】ぶに非ず,意【こころ】を刻【きざ】みて窮棲【きゅうせい】に籍【よ】る。
伊【こ】れ昔多幸【たこう】に邁ひ,筆を秉りて兩閨【りょうけい】に侍す。
丹?【たんかく】の施【ほどこし】に慚【は】づと雖も,未だ玄素の?【そむ】けるを謂はず。

#2
徒遭良時昃,王道奄昏霾。
人神幽明絶,朋好雲雨乖。
弔屈汀洲浦,謁帝蒼山蹊。
倚岩聽緒風,攀林結留蔕。
しかるに、宋の武帝の良く治まった時代が終って偏った施政となった、たちまち王道は乱れて暗くなり、文帝のあと、少帝は政治を怠ったのだ。
人と神とは天と地との如く懸け離れて縁がなくなり祭りができず、朋友は雲雨の離れ散るようにばらばらに散ったのだ。
かくて我も始安郡の太守となって都を離れる途中で祠原を沼薗のほとりに弔い、蒼梧山の径のほとりなる舜帝の廟に詣でた。
また、岩によりかかって風の音に耳をすましたり、林の木を引いて香草を結び、それを君に贈ろうなどとした。
#2
徒【ただ】良時【りょうじ】の?【かたむ】けるに遭い,王道【おうどう】奄【たちま】ち昏霾【こんまい】す。
人神【じんしん】は幽明【ゆうめい】のごとく絶え,朋好【ほうこう】は雲雨のごとく乖【そむ】く。
屈【くつ】を汀洲【ていしゅう】の浦【ほ】に弔し,帝に蒼山【そうざん】の蹊【みち】に謁【えつ】す。
岩に倚【よ】りて 緒風【しょふう】を聽き,林を攀【ひ】きて留?【りゅうてい】を結ぶ。
#3
跂予間衡喬,曷月瞻秦稽。
皇聖昭天コ,豐澤振沈泥。
惜無爵雉化,何用充海淮。
去國還故里,幽門樹蓬藜。
衡山にへだてられた五嶺山脈の向こうの始安郡(桂林)にあっても、爪先を立てて君の方を望み、いつになったら君の住む会稽山を見ることができようかと思ったものだ。
のち文帝が位につかれて天のごとき徳を明らかにし、その治世は元嘉の治と呼ばれた。そのゆたかな恵みは、水底に沈む泥をもふるい起すごとく、元嘉三年、徐羨之を誅殺、顔延之は、中書侍郎として都に召しかえされた。
残念なことに、我はすずめを蛤(はまぐり)にかえ、きじを蜃(おおはまぐり)にかえるような才がないので、どうして故事に言う「海や淮水」の変化に当ることができるというのか、天子に仕えてよく職責をはたすにことはできかねる。
それゆえこの国都を去って放郷に帰り、静かに隠遁し、門のほとりに蓬やあかざを植えるのである。
#3
跂【つまだ】てて予【われ】衡?【こうきょう】を間【へだ】つ,曷【いづれ】の月にか秦稽【しんけい】を瞻【み】ん。
皇聖【こうせい】は天コ【てんとく】を昭【あきら】かにし,豐澤【ほうたく】は沈泥【ちんでい】を振う。
惜【おし】むらくは爵雉【じゃくち】の化【か】無し,何を用てか 海淮【かいわい】に充【あ】たらん。
國を去りて 故里【こり】に還り,幽門【ゆうもん】に蓬藜【ほうれい】を樹えん。
#4
采茨葺昔宇,翦棘開舊畦。
物謝時既晏,年往志不偕。
親仁敷情昵,興賦究辭棲。
芬馥歇蘭若,清越奪琳珪。
盡言非報章,聊用布所懷
家の周りのいばらを取り除き、むかしからの家の屋根を葺きかえ、荘園のいばらなどを伐り除いて旧田を開き耕したい。
今や万物、気持ちの部分でも凋落して老人のように歳晩となっていた、たしかに、わが年もまた往き老いていて、隠遁したいという志を遂げることができずにいる。
浄土教の仁を積んだ者と親しくしている君は、この度わたしに対して親近の情をのべ示し、詩を寄せて真心こめたことばをのべてくれたのだ。
君は人里はなれた林野で修行に適した閑静な場所で過ごしているのでありながら、その詩は香気が盛んに漂わせているのだ、清らかに響く音は珪璧の美玉が触れ合って鳴る澄んだ音のようである。
わたしが精いっぱいのことばで述べたこの詩は、君に答えるに足るものではなくいかもしれないが、まあ心に思うことをのべたというほどのつまらないものです。

#4
茨【し】を采りて 昔宇【せきう】を葺【ふ】き,棘【きょく】を翦【き】りて 舊畦【きゅうけい】を開かん。
物 謝【さ】りて時は既に晏【く】れ,年 往きて志【こころざし】は偕【とも】ならず。
仁【じん】に親しみて 情の昵【ちか】きを敷き,賦【ふ】を興して 辭の棲【せい】を究【きわ】む。
芬馥【ぶんぱく】は蘭若【らんじゃく】を歇【つく】し,清越【せいえつ】は琳珪【りんけい】を奪う。
言を盡すも章にゆる報に非らず,聊【いささ】か用って 懷う所を布【し】く。

現代語訳と訳註
(本文) 和謝監靈運
弱植慕端操,窘?懼先迷。寡立非擇方,刻意藉窮棲。
伊昔遘多幸,秉筆待兩閨。雖慚丹?施,未謂玄素?。
#2
徒遭良時?,王道奄昏霾。人神幽明絶,朋好雲雨乖。
弔屈汀洲浦,謁帝蒼山蹊。倚岩聽緒風,攀林結留?。
#3
跂予間衡喬,曷月瞻秦稽。皇聖昭天コ,豐澤振沈泥。
惜無爵雉化,何用充海淮。去國還故里,幽門樹蓬藜。
#4
采茨葺昔宇,翦棘開舊畦。物謝時既晏,年往志不偕。
親仁敷情昵,興賦究辭棲。芬馥歇蘭若,清越奪琳珪。
盡言非報章,聊用布所懷

(下し文) (謝監靈運に和す)
弱植【じゃくち】にして端操【たんそう】を慕ひ,窘?【きんぽ】して先迷【せんめい】を懼【おそ】る。
立つこと寡【すくな】くして方【みち】を擇【えら】ぶに非ず,意【こころ】を刻【きざ】みて窮棲【きゅうせい】に籍【よ】る。
伊【こ】れ昔多幸【たこう】に邁ひ,筆を秉りて兩閨【りょうけい】に侍す。
丹?【たんかく】の施【ほどこし】に慚【は】づと雖も,未だ玄素の?【そむ】けるを謂はず。
#2
徒【ただ】良時【りょうじ】の?【かたむ】けるに遭い,王道【おうどう】奄【たちま】ち昏霾【こんまい】す。
人神【じんしん】は幽明【ゆうめい】のごとく絶え,朋好【ほうこう】は雲雨のごとく乖【そむ】く。
屈【くつ】を汀洲【ていしゅう】の浦【ほ】に弔し,帝に蒼山【そうざん】の蹊【みち】に謁【えつ】す。
岩に倚【よ】りて 緒風【しょふう】を聽き,林を攀【ひ】きて留?【りゅうてい】を結ぶ。
#3
跂【つまだ】てて予【われ】衡?【こうきょう】を間【へだ】つ,曷【いづれ】の月にか秦稽【しんけい】を瞻【み】ん。
皇聖【こうせい】は天コ【てんとく】を昭【あきら】かにし,豐澤【ほうたく】は沈泥【ちんでい】を振う。
惜【おし】むらくは爵雉【じゃくち】の化【か】無し,何を用てか 海淮【かいわい】に充【あ】たらん。
國を去りて 故里【こり】に還り,幽門【ゆうもん】に蓬藜【ほうれい】を樹えん。
#4
茨【し】を采りて 昔宇【せきう】を葺【ふ】き,棘【きょく】を翦【き】りて 舊畦【きゅうけい】を開かん。
物 謝【さ】りて時は既に晏【く】れ,年 往きて志【こころざし】は偕【とも】ならず。
仁【じん】に親しみて 情の昵【ちか】きを敷き,賦【ふ】を興して 辭の棲【せい】を究【きわ】む。
芬馥【ぶんぱく】は蘭若【らんじゃく】を歇【つく】し,清越【せいえつ】は琳珪【りんけい】を奪う。
言を盡すも章にゆる報に非らず,聊【いささ】か用って 懷う所を布【し】く。















和謝監靈運   顏延年
弱植慕端操,窘?懼先迷。
われわれは年若いころから正しい操を守る道を慕ってきた、脇道を急いで進み正道を踏みはずすことがないようにと気づかったものだ。
寡立非擇方,刻意藉窮棲。
そうして立身を志として方策とすることなどない「正しい道を択び求め善く官につかえる」ことができない性格なのである、ひたすら一人静かな隠棲することに心をむけていた。
伊昔遘多幸,秉筆待兩閨。
かつて幸い多い時にめぐりあうことができて、筆をとって文帝と太子との二宮に仕えた(武帝に仕え、太子舎人となった)。
雖慚丹?施,未謂玄素?。
天子の御恩にむくいるに足らなかったことは、はずかしいことであるとはいえ、だからといって、「素が玄に」節操を変えるようなことはしなかったといえるのである。
(謝監靈運に和す)
弱植【じゃくち】にして端操【たんそう】を慕ひ,窘?【きんぽ】して先迷【せんめい】を懼【おそ】る。
立つこと寡【すくな】くして方【みち】を擇【えら】ぶに非ず,意【こころ】を刻【きざ】みて窮棲【きゅうせい】に籍【よ】る。
伊【こ】れ昔多幸【たこう】に邁ひ,筆を秉りて兩閨【りょうけい】に侍す。
丹?【たんかく】の施【ほどこし】に慚【は】づと雖も,未だ玄素の?【そむ】けるを謂はず。




盡言非報章,聊用布所懷。
家の周りのいばらを取り除き、むかしからの家の屋根を葺きかえ、荘園のいばらなどを伐り除いて旧田を開き耕したい。
今や万物、気持ちの部分でも凋落して老人のように歳晩となっていた、たしかに、わが年もまた往き老いていて、隠遁したいという志を遂げることができずにいる。
浄土教の仁を積んだ者と親しくしている君は、この度わたしに対して親近の情をのべ示し、詩を寄せて真心こめたことばをのべてくれたのだ。
君は人里はなれた林野で修行に適した閑静な場所で過ごしているのでありながら、その詩は香気が盛んに漂わせているのだ、清らかに響く音は珪璧の美玉が触れ合って鳴る澄んだ音のようである。
わたしが精いっぱいのことばで述べたこの詩は、君に答えるに足るものではなくいかもしれないが、まあ心に思うことをのべたというほどのつまらないものです。

#4
茨【し】を采りて 昔宇【せきう】を葺【ふ】き,棘【きょく】を翦【き】りて 舊畦【きゅうけい】を開かん。
物 謝【さ】りて時は既に晏【く】れ,年 往きて志【こころざし】は偕【とも】ならず。
仁【じん】に親しみて 情の昵【ちか】きを敷き,賦【ふ】を興して 辭の棲【せい】を究【きわ】む。
芬馥【ぶんぱく】は蘭若【らんじゃく】を歇【つく】し,清越【せいえつ】は琳珪【りんけい】を奪う。
言を盡すも章にゆる報に非らず,聊【いささ】か用って 懷う所を布【し】く。


現代語訳と訳註
(本文)
采茨葺昔宇,翦棘開舊畦。物謝時既晏,年往志不偕。
親仁敷情昵,興賦究辭棲。芬馥歇蘭若,清越奪琳珪。
盡言非報章,聊用布所懷。

"
徒遭良時?,王道奄昏霾。
しかるに、宋の武帝の良く治まった時代が終って偏った施政となった、たちまち王道は乱れて暗くなり、文帝のあと、少帝は政治を怠ったのだ。
人神幽明絶,朋好雲雨乖。
人と神とは天と地との如く懸け離れて縁がなくなり祭りができず、朋友は雲雨の離れ散るようにばらばらに散ったのだ。
弔屈汀洲浦,謁帝蒼山蹊。
かくて我も始安郡の太守となって都を離れる途中で祠原を沼薗のほとりに弔い、蒼梧山の径のほとりなる舜帝の廟に詣でた。
倚岩聽緒風,攀林結留?。
また、岩によりかかって風の音に耳をすましたり、林の木を引いて香草を結び、それを君に贈ろうなどとした。
#2
徒【ただ】良時【りょうじ】の?【かたむ】けるに遭い,王道【おうどう】奄【たちま】ち昏霾【こんまい】す。
人神【じんしん】は幽明【ゆうめい】のごとく絶え,朋好【ほうこう】は雲雨のごとく乖【そむ】く。
屈【くつ】を汀洲【ていしゅう】の浦【ほ】に弔し,帝に蒼山【そうざん】の蹊【みち】に謁【えつ】す。
岩に倚【よ】りて 緒風【しょふう】を聽き,林を攀【ひ】きて留?【りゅうてい】を結ぶ。
韓愈の地図03




跂予間衡?,曷月瞻秦稽。
衡山にへだてられた五嶺山脈の向こうの始安郡(桂林)にあっても、爪先を立てて君の方を望み、いつになったら君の住む会稽山を見ることができようかと思ったものだ。
皇聖昭天コ,豐澤振沈泥。
のち文帝が位につかれて天のごとき徳を明らかにし、その治世は元嘉の治と呼ばれた。そのゆたかな恵みは、水底に沈む泥をもふるい起すごとく、元嘉三年、徐羨之を誅殺、顔延之は、中書侍郎として都に召しかえされた。
惜無爵雉化,何用充海淮。
残念なことに、我はすずめを蛤(はまぐり)にかえ、きじを蜃(おおはまぐり)にかえるような才がないので、どうして故事に言う「海や淮水」の変化に当ることができるというのか、天子に仕えてよく職責をはたすにことはできかねる。
去國還故里,幽門樹蓬藜。
それゆえこの国都を去って放郷に帰り、静かに隠遁し、門のほとりに蓬やあかざを植えるのである。
#3
跂【つまだ】てて予【われ】衡?【こうきょう】を間【へだ】つ,曷【いづれ】の月にか秦稽【しんけい】を瞻【み】ん。
皇聖【こうせい】は天コ【てんとく】を昭【あきら】かにし,豐澤【ほうたく】は沈泥【ちんでい】を振う。
惜【おし】むらくは爵雉【じゃくち】の化【か】無し,何を用てか 海淮【かいわい】に充【あ】たらん。
國を去りて 故里【こり】に還り,幽門【ゆうもん】に蓬藜【ほうれい】を樹えん。
"
采茨葺昔宇,翦棘開舊畦。
物謝時既晏,年往志不偕。
親仁敷情昵,興賦究辭棲。
芬馥歇蘭若,清越奪琳珪。


(下し文)
茨【し】を采りて 昔宇【せきう】を葺【ふ】き,棘【きょく】を翦【き】りて 舊畦【きゅうけい】を開かん。
物 謝【さ】りて時は既に晏【く】れ,年 往きて志【こころざし】は偕【とも】ならず。
仁【じん】に親しみて 情の昵【ちか】きを敷き,賦【ふ】を興して 辭の棲【せい】を究【きわ】む。
芬馥【ぶんぱく】は蘭若【らんじゃく】を歇【つく】し,清越【せいえつ】は琳珪【りんけい】を奪う。
言を盡すも章にゆる報に非らず,聊【いささ】か用って 懷う所を布【し】く。


(現代語訳)
家の周りのいばらを取り除き、むかしからの家の屋根を葺きかえ、荘園のいばらなどを伐り除いて旧田を開き耕したい。
今や万物、気持ちの部分でも凋落して老人のように歳晩となっていた、たしかに、わが年もまた往き老いていて、隠遁したいという志を遂げることができずにいる。
浄土教の仁を積んだ者と親しくしている君は、この度わたしに対して親近の情をのべ示し、詩を寄せて真心こめたことばをのべてくれたのだ。
君は人里はなれた林野で修行に適した閑静な場所で過ごしているのでありながら、その詩は香気が盛んに漂わせているのだ、清らかに響く音は珪璧の美玉が触れ合って鳴る澄んだ音のようである。
わたしが精いっぱいのことばで述べたこの詩は、君に答えるに足るものではなくいかもしれないが、まあ心に思うことをのべたというほどのつまらないものです。


(訳注)
采茨葺昔宇,翦棘開舊畦。
家の周りのいばらを取り除き、むかしからの家の屋根を葺きかえ、荘園のいばらなどを伐り除いて旧田を開き耕したい。
○茨1 バラ・カラタチなど、とげのある低木の総称。荊棘(けいきょく)。 2 人里近くに多いバラ科バラ属の低木の総称。ノイバラ・ヤマイバラ・ヤブイバラなど。《季 花=夏 実=秋》3 植物のとげ。○棘 いばら。ひくく横に並んではえて林を成す。○畦 田のこと。「二十五畝を小畦となす」という。



物謝時既晏,年往志不偕。
今や万物、気持ちの部分でも凋落して老人のように歳晩となっていた、たしかに、わが年もまた往き老いていて、隠遁したいという志を遂げることができずにいる。
○謝 去る。凋落。○晏 晩。


親仁敷情昵,興賦究辭棲。
浄土教の仁を積んだ者と親しくしている君は、この度わたしに対して親近の情をのべ示し、詩を寄せて真心こめたことばをのべてくれたのだ。
○親仁 謝霊運をさす。左氏伝、隠公六年に「仁に親しみ鄭に善きは、同の宝なり」。○敷 しく、のべる。○賦 詩を作ることにもいう。ここは詩。○悽 李善注本は「唆」に作るが、五臣注本に従う。切実なこと。○究 きわめつくす。


芬馥歇蘭若,清越奪琳珪。
君は人里はなれた林野で修行に適した閑静な場所で過ごしているのでありながら、その詩は香気が盛んに漂わせているのだ、清らかに響く音は珪璧の美玉が触れ合って鳴る澄んだ音のようである。
○芬馥【ふんぷく】香気が盛んに漂う様。○歇 ひと息入れる.(2) 停止する,中止する.(3) 寝る,眠る.短い時間,しばらくの間。○蘭若 仏典では,人里はなれた林野で修行に適した閑静な場所とされ,転じて僧侶の住む山間の小寺院を指す。○琳【りん】美しい玉。また、玉が触れ合って鳴る、澄んだ音の形容。○珪 諸侯に封じる時に、天子が授ける玉。「珪璧(けいへき)」


盡言非報章,聊用布所懷。
わたしが精いっぱいのことばで述べたこの詩は、君に答えるに足るものではなくいかもしれないが、まあ心に思うことをのべたというほどのつまらないものです。
○清越 礼記の聘義篇に「夫昔者,君子比コ於玉焉。玉的敲?,聲音清越悠長」(昔者、君子は徳を玉に比す、之を叩くときは、其の声は清越にして長し。)越は、あがる意。○歇・奪 香草のかおりや美玉の清い音を、「うばい尽くす」とは、香草・美玉にとってかわる、それと同じ、の意。



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管理者 紀 頌之Kino Akiyuki
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